ご 挨 拶
遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。
この冬は暖冬との予報に反して、12月に入って草々全国的に寒波が襲い、北海道や東北、北陸はもとより、四国の山間部の集落まで雪で孤立し、自衛隊が出動するという事態が生じたのは記憶に新しいこととと存じます。
自衛隊といえば、8月の広島での豪雨での救助、9月の御嶽山の噴火で多数の死傷者が出たときの出動と災害時には、心強い存在であることに異論はないと思います。近隣諸国との緊張関係のなか、自己防衛上、集団的自衛権の議論が活発になっていますが、時には外交的圧力を強めたり、周辺国との連携を図るなかで解決し、局地的にも自衛隊が出動するようなことのないようにして欲しいを思います。と言うのも、数年前からNHKで有名人のルーツを探る番組「ファミリーヒストリー」が放送され、興味をもって見ていますが、多くの場合、有名人の両親ないし祖父母が、戦争で人生を狂わせられ、時には命を失い、その結果、子や孫の生き方にも影響を及ぼしていることが語られます。番組の意図とはズレているのかも知れませんが、戦争が悲惨なもので一番影響を受けるのは、一般市民であることを実感させられます。
12月14日の衆議院議員選挙の結果、自民、公明の与党が再び圧勝し、合わせて3分の2を超え、少なくとも衆議院では、憲法改正の発議ができる状況となりました。今回与党が圧勝したのは、野党側がアベノミクスに代わる、より効果的な経済政策を国民に示せなかったことが大きな原因であり、必ずしも憲法改正までを視野に入れて支持したものではないように思います。今後、広く国民に改正内容を理解してもらうことが必要ではないかと感じます。
そういえば、昨年の秋以降、ノーベル物理学賞で日本人3人が受賞し、若い年代では日米野球での大谷選手の活躍、フィギュアのグランプリファイナルでの羽生選手の優勝など、平成27年につながる明るい話題もあり、今年も希望をもって過ごしていきたいと思います。読者の方々にも、充実した日々をお過ごしいただくとともに、ご繁栄、ご多幸を心よりお祈り申し上げます。
平成27年1月吉日
中山・辻・加藤法律事務所