鞆の浦へ行ってきました。 中山信義
10月上旬、広島へ行く機会があり、広島港から観光船に乗り、鞆の浦を目指しました。 途中で大崎下島に立ち寄り、重要伝統建造物地区に指定されている、御手洗(みたらい)地区を散策しました。その中に、古い時計屋さん(左の写真)があり、年配の方が窓越しに仕事をされておられました。あとで時計の修理にかけては高名な方だと知りました。
午後3時頃、鞆の浦に着きました。景観がジブリ作品のモデルとなったと言うことでしたが、あいにくの雨模様で景色を満喫できなかったのが残念でした。それでも、多くの観光客が訪れていました。
また、現地のボランティアガイドさんの案内で多くの史跡を巡りました。特に、鞆の浦は、坂本龍馬が「いろは丸事件」で、最初に紀州藩と交渉した所ということで、龍馬関連の史跡も多く、興味深くまわりました。いろは丸展示館(右の写真の左にある常夜灯のすぐ右の白い大きな建物)では、具体的な衝突状況が説明されていましたが、万国公法上はたしていろは丸のほうに利があるか疑問でした。それでも、最終的に紀州藩から7万両を勝ち取った龍馬の交渉術には改めて驚かされました。
翌日、尾道をまわりました。ロープウェイで千光寺公園まで上がり、市内を一望した後、この日も、現地のボランティアガイドさんの案内で、公園を下りながら、名所を巡りました。寺が多く点在し、また文学碑も多く残され、多くの文化人が訪れたり、終の棲家としたようで、短い時間でしたが散策してみて尾道の魅力の一端が感じ取れた気分でした。
左の写真は、一緒に出かけた妻と撮ったもので、右上に、丁度、ロープウェイが上っていくところが写っています。また、右の写真は、ロープウェイの出発点近くにあり809年創建で、「良」字の上の点の無い一文字で「うしとら」と読ませる艮神社にある樹齢900年といわれる楠を撮ったものです。生命力に圧倒され、思わずシャッターを押してしまいました。
また、尾道では、文芸の町らしく、年中、俳句の投稿を募集しているようで、応募してきました。
秋誘ふ お寺めぐりと 文学碑