ご挨拶
錦秋の候、ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。
秋の日は、つるべ落としと言われるように1日の暮れるのが早く感じられるとともに、朝晩めっきり涼しくなりました。
台風も3連休に列島を横断していった18号のあと聞かれなくなり、ようやく静かな落ち着いた毎日が送れると思っていましたが、政界は、衆議院の突然の解散とともに、生き残りをかけた熱い戦いが始まりました。特に、野党において、政策のすりあわせもなく、出来て間もない人気のある政党にすり寄る姿は、当選できれば何でも良しとする節操のない姿をさらけ出したように感じました。日本の政治風土の底の浅さ、政治家の矜持の低さを思い知った気がしたのは私一人ではないと思います。勝算がある無しに拘わらず、地道に与党に対抗できる政策を磨き、愚直に訴えることが唯一の道ではなかったのか、これこそ国民が期待する政権選択を可能にする政党のあるべき姿ではなかったかと考える次第です。
ところで、スポーツの分野では、ようやくハリルJがワールドカップの予選を突破し、来年6月開催のロシア大会の本戦に駒を進め、他方、アイススケートやジャンプでの選手の活躍がニュースとなるなど、来年2月開催の韓国・平昌オリンピックも身近に感じられるようになってきました。東京オリンピックの影響かもしれませんが、少子化対策が叫ばれ若年人口が減っているにもかかわらず、各分野での特に若手選手の活躍は目を見張るものがあります。学歴一辺倒ではない、価値の多様化に対する国民の理解が浸透し、成熟した社会が到来しつつあるのではなかと感じます。